(そんなエピソードの中でも、子供時代のエキューの「お化け怖い」逸話など、コメディを忘れないのが嬉しい。) タニア母登場この巻は、タニアの母プラティナさんのお話と、朴訥な針子の青年のお話と、ハイゼン公爵家(白のゴルゴン織りのとこ)のお嬢さんのお話、のみっつのお話が入ってます。
ひとつめは美しいタニアママはいったいどんな人であったのかがよくわかるお話。ふたつめはフランの女装が再び拝めます。
みっつめではオジサン好きは見逃せないハイゼン公爵関係で、しかもプップ嬢がちらりと出てきたりと楽しい感じで。
あとがきのイラスト、みんな可愛いことになってます。もちろんにょきにょきえきゅうちゃんも有り。
リアンダは、第1巻で、悪女としてチョイ役で登場した。バスク(地)の領主タキオの愛の無い政略結婚の相手にして、フランの産みの親であり、そのフランをカフに押し付けてどこかに行ってしまった、とんでもない女であった。
そのリアンダを、見事にかわいそうな運命を持ったキャラクターとして再利用している。若年期のカフとのふれあいの中で1度だけ見せた涙「赤ちゃん…産むの こわい、こわい…」は、すべての悪感情をいったんチャラにするに等しい悲痛なつぶやきであった。
カフの「なつかしい あの人 はじめて見た貴婦人 冷酷な瞳 プライドが高くてわがままで…」という回想のあとの「こわい」だけに、もう思い入れはたっぷり。
そういうシリアスな話の中であっても、イノシシ狩りのエキューのコミカルさなど、見事な配分を見せている。毎度のことだが、マンガ力がとても高い。