川江の「浅田君好きすぎて怪しい言動」にも、一層磨きがかかっていて楽しいです。“浅田君の背中”についての川江は、もう…何と言って良いか…あまりに可笑しすぎます。何故BLのコミックでこんなに笑えてしまうんだろう…と思うくらいに楽しいです。個人的には寺沢さんもお気に入りですv
BLなのに、女性キャラも嫌味がなくて良いです。特に小百合さんは欠かせない存在感を醸し出しています。とっても面白いコメディではありますが、同時に浅田君の揺らぐ心と表情が繊細に描かれているので、プラトニックありきなBLを読みたい方にもお薦めです。
結局は5人とも「親」ではなかったんだけど、どうしてこんなにやさしい大人たちが匿名にしなくてはいけなかったのか、真実ともっと奥にあった大人たちの秘密の真実。一人一人の真実を知ると悲しくて胸が苦しくなった。いつか迎えに来てくれると待ち続けていた「捨てられた子供」は、寂しさを抱えたままのあの人だったんだね・・・。
普通なら湿っぽくなりそうな内容を、むしろコミカルなテイストで読ませてくれるのが今市子ワールド。最後のページまでどんでん返しに次ぐどんでん返しで、謎が解けていく快感と、読後にじんわりと心が暖まるような感動を堪能させていただきました。 ストーリーテラーの今さんならでは!計算され考え抜かれた物語展開なのか、それとも作者の本能なのか…。読み手が邪推することではないのですが、細部にわたり今さんのエッセンスが振りかけられたこの作品は、単なるボーイズ系の漫画としてでなく、ヒューマンドラマとして位置付けられる作品ではないかと思います。下手すれば重々しくなりがちなテーマを、今さんのユーモアセンスでもって軽やかに仕上げられた作品です。是非一読を!