複雑な気分の新太郎をよそに,祖父母か勝手(強引に)に新太郎を東京に行かせる.東京には,高校時代の陸上部の先輩がいて,それを頼りにして行ったのに,先輩,実はホモで大学デビューしていて,高校時代に,新太郎の幼馴染の悟志と付き合っていた事がわかったり,もう,ニブイ新太郎には衝撃の事実が次々と発覚!
混乱の中,新太郎を追って,上京してきた悟志と再会し,悟志の気持ち,自??の気持ちに段々と気が付きます.酔った振りした悟志に,「できんのかよ,女と・・・教えてやろうか?」と手を出されたり,新幹線のトイレで抱きしめられたり,新太郎は驚きで魂が抜けてしまいそう.
そんな中で新太郎は,「田舎とは」「祖父母とは」「幼馴染の悟志とは」といったものが,自分にどれだけ大切か,気付いていきます.
また、探偵のくせにまったく仕事もせずに、いい男ランキングNO.1の鶯と恋の駆け引きを繰り広げる「探偵の寝床」も、楽しく、かつキュンとなるいい話です。舞台設定が大正時代なのもロマンチックで素敵です。
BLなんて女みたいな男の子が、好きな男のことやってるだけの中身のないジャンルなんやろ?なんて思ってましたが、本仁氏の作品を読んでビックリしました。こんなに独自の世界観を持っていて、かつギャグもいちいち面白く、ちゃんとオチがあるBL作家もいるんだなぁと。これからもっと活躍の場を広げてほしい作家さんの一人です。 文句なしとにかく男である必要性を感じるシリーズ。これが女ではこうはいかない。昨今ノーマルでいいじゃないかと思うBLが増え過ぎていて物足りなさを感じていたのですが、このシリーズは最高です。美しく退廃的な紳士の世界を堪能できます。本仁さんの作品には毎回敬服しますが、特にこれはとても好きでした。