ボーイズラブというジャンルをして、しかしどうしても垣間見えてしまう彼女の深く鋭い感性が、鮮やかに反映されています。一通り読み終えての読後感はこれもまた、剣解節にとっぷりと捕まって、天井を見上げてほうけてしまうような。
ただ、ベッドシーンの描写までもが非常にしっかり描かれているのでこの界隈に足を踏み入れて間も無い娘さんには相応しくないかも知れません(^^;
それだけに、或いは同業者をも頷かせるクオリティを持つと言えるでしょう。氏はいい絵を描きます。 フィギュア・スケート界の悩める青年たちの話全体的にしっとりとした雰囲気を持っています。お互いのスケーティングに惹かれあう青年たちが、スランプや怪我などの障害を乗り越えていく姿が描かれています。アイス・スケートのボーイズ・ラブってなかなかないので、興味深かったです。
全部で6話とあとがきが収録されていて、最初の3話がアイス・スケーターの話。若手サラリーマンと路上で楽器を奏でる青年の話が1話。金持ち息子とその使用人の話が1話。家族と折り合いがうまくいかない少年と、田舎(?)の少年の話が1話、の計6話です。
どこがどうすごい、と言葉にするのは難しいのですが、とにかくキャラクタのデザインといい世界観といい、この人の「画」で表して最上のものが選ばれている感じです。恋愛要素も勿論楽しいですが、それ以外のフシギな世界を眺めているだけでも十分おつりが来ると思いました。
個人的には「夜のサーカス」が漫画としてあまり普通じゃなくて面白く、また「夜のみなそこ」の妖しい世界観(&妖しい女性陣)には虜になりました。「画」の力ってすごい、と思わせてくれるBL。なかなかないのでは?と思ってしまいます。すごい! ハズレ無し!星野さんの作品は 少しずつ 進化をしていると思います。ベタベタなかんじのエロとかより、きっとこういうのを描きたかったんだろうなあと思いました。変態具合は健在ですが、さすがにビブロスで描くにあたって本領が発揮されたとでもいいましょうか・・・。
もちろんエロもあるし、この世界だけじゃなく、「愛しちゃったの」や、「ミックスミックスチョコレート」も読んで頂ければ、満足度200パーセント!って感じです。まんがは欲望や想像、願望を生むものだと思うので、その世界にはまるのもいいかと思いました。ハズレがないです。 独特のファンタジー最近のBL作家さんの中でも、特に異色といえるでしょう。絵本のようなファンタジックな絵ながらも、どこか漂う耽美の香り。古き良きJuneの香りを残す貴重な方ともいえます。他社さんでもコミックスは出していらっしゃいますがビブロスさんはお初ということで、即買いしました。
雑誌連載されていた「夜のみなそこ」でチェックを入れた私。美しくも切ないストーリーが泣かせてくれました。個人的には最後の2編が大好き。発展途上の彼らがとってもイイ感じでした。すっごくおすすめ。ぜひご一読くださいませ☆